Stories around Els

 

大人のインテリアに不可欠な上質な家具、個性的な装飾品の話、買付のこぼれ話や海外で見つけた素敵なブティック、

お洒落なホテルの紹介、気になる美術展など、ライフスタイル、インテリアに関わる様々なトピックについて書いてます。

Ralph Laren style - 馬の額絵を探して -

最終更新: 2018年4月12日



一般のお客様だけでなく、インテリアのプロの方々からも「こんな装飾品を探して」と依頼を受けることがあります。18世紀のフランス家具ー書物机ーだったり、アール・デコスタイルの彫刻だったり、ご依頼の内容は様々ですが、凝ったテーマのある施工案件を抱えていらっしゃって、「日本ではなかなかイメージに合うものが見つからないので」という事情やお悩みは共通しています。エルスデザインでは、案件のテーマを伺い、そうしたジャンルのオブジェや家具を持っていそうな海外ディーラーを当たることになります。



先日は、ラルフ・ローレン風の馬の額絵のご依頼でした。ちょうどパリで大きなインテリア見本市のある時期でしたので、まずはそちらで出展しているメーカーを見てみます。リプロダクションの額絵は、種類も多く、テーマに沿ってカテゴリが別れているので選びやすいです。このメーカーは英国ロンドンからの出展者。額とアート本体をセットで販売していますが、アートのサイズも額縁もカスタムメード可能です。サイトでは好みのアートと額を選ぶと自動的に価格も表示されるので安心して選べます。商業施設の装飾に大量に必要な時には便利かも。




市内のインテリアショップも覗きます。7区ボンマルシェの近くにあるこちらのブティック、ミズオンデムール-Mis en demeure は、いかにもフレンチな家具、インテリア装飾品を豊富に取り揃えています。スタイルは18世紀から19世紀のフランスものが中心ですが、昨今人気のアジアンリゾートスタイルやアフリカンエスニックスタイルに合いそうなオブジェもニーズに応えて増えているようです。1月はセールの時期なのでストックの中に思わぬ掘り出し物があるかもしれません。



こちら6区サンシュルピス教会近くのmaison de familleメゾン・ド・ファミーユ。日本でも人気のインテリアブランドですが、パリと日本ではショップの品揃えが違います。もともとコロニアルスタイルのこのメーカー、アニマルプリントやツノを使ったオブジェやテーブルウェアなど面白いものがよくありますが、ここにも馬関連のオブジェ、ありました。乗馬は富裕層、貴族のライフスタイルの一部、リッチなインテリアスタイルでは馬関連のアイテムは欠かせないアイテムと言えるでしょう。



米国ブランド、ラルフ・ローレン、ファッションだけでなくホームコレクションも世界的に知られており、ここパリのサンジェルマンにも素敵なブティックがあります。敷地内にはレストラン・テラスカフェも併設されており、チェックのクッションなどいかにもラルフローレンらしいインテリアを実際に見ることができます。顧客のテーマをもう一度確認するため立ち寄りましたら、確かにレストランの壁には騎馬上の人物や、猟犬を従えて乗馬に出掛ける風景などの大きな額絵が飾られていました。額絵もサイズが大きいだけで見栄えがかなり違います。




プリントされたリプロダクションか、あるいはオリジナルの油絵、デッサンにするか、もちろん後者であるに越したことはないのですが価格が全く違います。大きなサイズの油絵ですとゼロの桁数が2-3個変わることもあるので、迂闊に手は出せません。一方、油画ほどの大きなサイズは非常に少ないですが、19世紀以降の小さめのデッサンや版画であれば、オリジナルでありながら意外とお手頃な価格のものが全くない訳ではありません。6区セーヌ通りにあるPAUL PROUTEはそうした上質な版画・デッサンを取り扱う老舗で信頼の置けるディーラーとして定評があります。こちらも覗きましたが、残念なら馬モチーフはあまり見つけられませんでした。




・・・とまあ、色々な選択肢の中から、施主様やインテリアコーディネーターさんのご要望を確認しつつ、候補を徐々に絞って行くことになりますが、イメージや質でのハードルを超えた後は、ご予算という現実的な課題が待っています。交渉が可能であれば、話がしやすそうなディーラーさんをそうした観点から選ぶこともあります。今回最終的に格好の馬の額絵が見つかったのは、若い女性ディーラーさんのギャラリーでした。アートディーラーさんにも、お金で動く根っからの商売人タイプ、自身がアートコレクターで、好きなテーマを話し出すと止まらないアーチストタイプ、これまで様々なタイプの方に遭いましたが、彼女は見るからに後者。個性きわだつ人種が多いアートディーラーの世界、こちらも心得ていかないと全く交渉の余地が生まれないことも。そのお話はまた別の機会に。




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